
4.“経過観察”
~アフターサービス~
当社では、お客様の工事完了後も、みなさまが不安なく安心に生活ができるように万全のアフターサービスを実施しています。
『工事完了報告書』
改修工事完了後には、ISO規定の品質マニュアルに基づいて撮影した各種工程写真や、実際に劣化部補修工事を行った施工箇所を記載した劣化図面等を添付して工事完了報告書をご提出いたしております。
この工事完了報告書には、昨今のBSE問題でも注目されていたトレーサビリティー(生産履歴)に基づいて工事内容の手順や、使用材料の品番、色等を克明に写真付きで掲載しています。


『保証期間』
改修工事における保証期間のなかで、一番に重要になるのは、やはり各劣化部(ひび割れや浮き、爆裂など)における下地補修工事に対しての保証期間です。見た目にしかわからない仕上げ塗装工事部分の保証期間だけが幾ら長くても、隠れてしまえば判らなくなる下地補修工事がきちんと施工されていなければ元の木阿弥です。当社はこの劣化部の保証期間を10年間とし、塗装材については7年間の保証期間を設けています。その内容としては……ひび割れの再発やそれに伴う室内漏水、爆裂部や浮き部の再発、およびそれに伴う破片の落下等、となっています。
また、実際に施工を行った部分だけでなく、それ以外の範囲でも同様の保証を行います。これだけの内容を保証させていただく根拠には、改修工事における一番重要な下地補修の実施工を抜かりなく誠実に、確実に処置しているからだと、自信をもっております。その他の保証期間は各種仕様によって異なりますが、一般的な内容としては以下の通りとなっています。
◇保証期間10年間
屋上新規防水範囲からの室内漏水
◇保証期間 7年間
外壁塗装材の変褪色
外壁塗装材の剥離
◇保証期間 5年間
樹脂塗膜防水範囲からの漏水
ウレタン防水範囲(ベランダ床・階段床・側溝)からの漏水
防滑性塩ビシート防水範囲(共用廊下)からの漏水
サッシ枠廻りシーリング打ち替え部からの室内漏水
◇保証期間 3年間
スチール製部材塗装部の発錆及び塗装剥離
一般的に大規模改修工事は10年~15年程度を周期として行われているのが実情です。当社としては、この15年をひとつの目安とし、その期間に不具合を来たさないことを前提として改修工事の設計を行っております。だからといって、全てに於いて10年間の保証期間を提示できるわけではありません。当社としては材料メーカーの提示している対応年数等を考慮しながら保証内容を設けているため、上記のような各所毎の保証期間となっております。そのため、保証期間が過ぎたからといって、「不具合がすぐに生じるのでは?」と不安に思われる必要はありません。
保証期間が「長いに越したことはない」と、誰もが思われるのではないかとお察しします。しかし、あまりにも長い保証期間を宣伝文句に、根拠のないアピールをするようなことは、当社の創業理念に反するものと考えております。
『定期点検』
改修工事完了後には、当社の特殊建築物等調査資格者が、ISO規定の品質マニュアルに基づいて1年・2年・3年・5年・7年・10年点検を実施しています。更に、各所の劣化状況の追跡調査を行い、劣化が再発していた場合には、有資格者が原因追求を行い、直ちに手直し工事を行います(保証内容の範囲内であれば、無償で工事を行います)。
『コミュニケーション』
当社は、工事完了後の建物の長期延命を第一に考え、そこにお住まいであるみなさまとの末永いお付き合いをさせていただきたいと考えています。定期点検とは別に、当社のお客様担当が随時、ご訪問させていただきます。ご要望・ご不満などございましたら、どのようなことにも迅速にお答えさせていただきたいと考えております。あわせて建物の管理についても、厳かながらご指導をさせていただきたいと考えております。何なりとご質問ください。